ある日のこと。なじみの居酒屋さんに行くと、時折見かける男性が元気なく座っていました。理由をたずねると「家を建てようと思うて展示場を回っとるんやけど、どこ行っても娘に
アレルギー反応が出てもうてあかんねん」というのです。
私自身もシックハウスでアレルギーが起こる体質で、自然素材の研究を進めていたこともあり、「事務所に遊びにおいで。営業とかせえへんし」と相談に乗りました。
後日、私はさまざまな健材の切れ端を、その男性宅に持ち帰ってもらいました。
「今日はこの素材を玄関に置いといて。」反応が出なかったら翌日はリビングに、
次の日は寝具の足下に、さらに枕元に、という具合に手間ひまかけて検証を進めました。
結果、お子さんが反応しない素材が判明。
「ほな社長、それで建てて」ということになりました。
やがて、弊社が太鼓判を押す自然素材の家が完成。
引渡し当日、ご新居へ足を踏み入れた娘さんたちは、反応がでるどころか、
キャッキャッとはしゃぎ、遊び始めたのです。
それを見たご夫婦が「涙ぼろぼろ流して『ありがとう』いうて抱きついて手を握ってくれて。
僕も『よかったなぁ』いうて一緒に泣いて・・・。
以来十数年、そのお客様とは今も居酒屋で会っては語らう仲です。
『子どもさんどうよ』『そろそろ就職なんよ』なんて話をします。
夢のマイホームやで!!健康で安心(な素材)じゃないので建てられるかい!!
というのが、モットーです。
あるお客様の時は図面を60回以上も描き直しました。
僕は家づくりを一緒に楽しませてもろうとるんやから当たり前だと思います。
何回修正しようが、お客様に『これやー』と言われた瞬間、『よかったー』てなる。
顧客満足は当たり前。(家づくりには)満足を超える感動がなければと思います。
社長になった当初、檜と杉の違いもわかりませんでした。
職人さんや先輩方に助けられながら、知識や経験を磨きました。
また、イノスグループのテクニカルアドバイザーから徹底的に教えてもらいました。
雨漏れ防止策もそのひとつ。
台風が来たら敷地のどっっちから風が強く当たるか。
その方向に風雨の弱点になりそうな施工部分はないか。
もしあるならどう対処するかなど、根本から教えていただきました。
こうした知識を元に、きめ細やかなアドバイス&サポートを心がけます。
仕事の目的は、「世の中の役に立つこと」であり、僕は住宅業界から社会に貢献しようと思っています。だからこそ、お客様のしあわせに役立ちたいと家づくりに全力を注ぐのです。
実際に"あなたが考える幸せとは?"とお客様に問いかけることもあります。
結果、ご家族らしいしあわせの家ができあがる。それが、私の追及する理想の家づくり。
素材にこだわり、くつろぎを空間設計し、最高のリゾートとも呼べる住まいを提供することは、
「子どもと環境を考える住宅創造から未来のために」という会社目的をかなえるための道。
これからも常に経験や知識を磨くことを忘れず、"一棟入魂"で感動をご提供することを
心がけていきます。